③続・良いコミュニケーションと悪いコミュニケーションについて

 随分と時間が経ってしまいましたが、以前書いた物(良いコミュニケーションと悪いコミュニケーションについて)の続きとして、良いコミュニケーションと悪いコミュニケーションについてより具体的に書きます。前提として、これらは私(落合厚志)個人の考えですのでご了承ください。

 対になっている部分も多いのでまずは表にしてみます。

良いコミュニケーション悪いコミュニケーション
ベースに安心感があるベースに不安感がある
変化・進化していく変化を避け、退化してゆく
相手から学ぼうとする(立場に関係なく)相手に自分の価値観を押し付ける(立場に関係なく)
プロセスを重視する結果を重視する(手段を選ばず、倫理・規則・法律違反行為をいとわない)
受容・肯定から入る拒絶・否定から入る
豊富な選択肢・自己決定選択肢・決定権が無い
無限の多様性画一的
安心感や勇気を与える不安感と絶望を与える
主語が自分(I(アイ)メッセージ)主語が他者
自分の言動に責任を持つ自分の言動を人のせいにする
自分の行動にフォーカスしている他者をコントロールしようとする
誰にでも敬意を持ち平等に接する自分より上の者にはゴマをすり、下の者は見下す
内でも外でも同じ態度内と外で態度が違う
オープンクローズ
多種多様なコミュニティに属し流動的固定された少数のコミュニティにしか属していない
WIN・WINを目指す自分や仲間内だけの利益を優先する
ストレートに伝える回りくどく、察してもらおうとする

 今、パッと思いつくのはこれくらいですが、じっくり考えればまだまだ出てくると思います。

 上記以外のポイントとしては、

〇良いコミュニケーションは、相手も良いコミュニケーションを取ろうとしている場合でないと成立させるのは難しい

〇現在の社会では、悪いコミュニケーションを取る親から生まれ、そのコミュニケーションを身につけている人の方が圧倒的に多い

〇良いコミュニケーションは、その人の可能性を引き出し、最大化する

〇悪いコミュニケーションは、鬱等を誘発し、命を奪う場合もある

〇悪いコミュニケーションを取る人とは適切に距離を置かなければ、悪影響を受ける

〇良いコミュニケーションと悪いコミュニケーションは、「固定された思考態度」と「成長する思考態度」と言う事も出来る(参照:ギガジン「成長する考え方」と「成長できない考え方」の違いが20年の研究で明らかに

 私の実生活で最も役に立ったのは、I(アイ)メッセージです。

 Iメッセージは、何か伝えたいことがあるときに、主語を私にし、伝えたい事実に加え、自分がそれに伴いどのような感情を持っているかをストレートに伝える方法です。私はこういうことがあって、このように感じています、と言う具合です。

 私がこの方法を知ったのは、もう15~6年前になりますが、妻との関係が上手く行かずに色々な本を読み勉強しているときでした。私はそれまで、なんとなく、相手は自分の気持ちを察してくれているだろうと考えたり、相手はこう思っているに違いないと無意識に考えたりしていました。

 しかし、私たちは、決してエスパーではありません。自分の気持ちを、きちんと言葉にして伝え、相手の気持ちも言葉にして伝えてもらう。言葉にしてしまえば、当たり前の事なのですが、実際に出来ている人は余りいません。これさえ出来れば大抵の問題は解決出来るといっても過言ではないと思っています。

 Iメッセージは自分の言葉に責任を持ち、不安から来る他者コントロールを止め、自分の人生を取り戻す言葉です。

存在について
良いコミュニケーションと悪いコミュニケーションについて
「存在への不安に」ついて

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